食に本気な大人のための「鴨ネギの会」

生産者と消費者とお店をつなぐ楽しい大人のコミュニティー

りんごの話③【シードル編①】

皆様(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

鴨ネギ広報部、ヨシコです。

 

はい。

今回も引き続き、りんごの話でございます。

りんごが世界中に広まったところまできたので、

今回はりんごを使ったお酒「シードル」の始まりから。

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ですが!

シードルの始まりは不明とされています。

というのも、シードルが出てきた最古の記録があった頃には、すでに温帯地方各地に広まっていたため、誰が一番最初に…って分からないのよね。

 

でで、その最古の記録ってのはローマ人のシードル。

紀元前55年に、あの、ユリウス・カエサルケルト民族がりんごの果汁を発酵させているのを発見したそうなのです!!

4世紀には、洋ナシを発酵させてペリーというお酒を作っていたので、おそらくりんごでも作っていたのではないかといいます。

しかし。

ヨーロッパ最古のりんごの生育地と言われるスペイン北部では、紀元前以前からシドラ(Sidra)というシードルが作られていたそう。

ちなみにこのシドラがシードル(Cider) の語源に由来。

とまぁ、始まりについては憶測になりますので、ローマが滅ぼされてりんごの栽培がキリスト教イスラム世界に引き継がれた…というところから。

前回書いたとおり、カール大帝がシードルつくりを推奨したんだけど、

でも、実は「飲む」習慣はあまり浸透しなかったんですよね💦

 

ご存じの通り、ビールやワインが主流な時代でございました。

 

シードルが広く飲まれるようになったのは、そのビールが品薄になった12世紀直前の頃のノルマンディから。

ノルマンディは現在、世界有数のシードルの産地ですよね❤

 

ノルマンディ以外のフランス地域へ広まったのは16~17世紀にかけてです。

その頃になると、シードルを蒸留熟成させるアップルブランデーも作られていました。

アップルブランデーをカルヴァドスとよく言いますが、これは検定付き原産地呼称(AOC)の対象品だからです。

AOCとは、1942年以来続いているフランスの制度で、特定の生産品の品質を保証するために一定の条件をみたしたものだけが原産地を呼称することが許されています。

シャンパンとかもそうなんだよね?!

シャンパーニュ地方のスパークリングワインをシャンパンって呼んでいいんだよね?

(すいません、他アルコールには疎いです)

 

ちなみにフランスでは、1860年代にブドウをダメにしてしまう害虫が大量発生して大きな被害がでて、やむなくワイン醸造家が害虫に強いアメリカのりんごの台木をぶどう畑に植えたため、ふどうへのひがいが収まり始めた頃にはフランスはおよそ400万本のりんごの木が栽培されたそう。

これもまた、フランスのノルマンディやブルターニュが世界最大のシードルの産地になったきっかけでした。

 

はい。

今回はここまで。

次回はフランス以外の国のシードルについてちょっと触れて、

またりんごの話に戻りたいと思います。

 

本日もお付き合い頂きありがとうございました。