皆様、(*´▽`*)ノ
鴨ネギ広報部、ヨシコです。
はい。本日も引き続きりんごの話でございます。
前回の予告通り、今回はフランス以外の国のシードルについて。
まずはフランスのお隣、イギリス。
イギリスでは中世の時代、シードルとビールが覇権争いを続けました。
(こないだちょこっと触れましたね)
覇権争いの結果、
15~16世紀にかけてはビールの勝利。
というのも、フランドルから伝わったホップがイギリスのエールの香りを向上させ、鮮度も長く保てるようになり、気軽に楽しめる飲料になったからです。
しかし、1世紀後。
プロテスタンティズムが誕生すると、シードル人気が復活します。
17世紀は農場の経営事情とシードル造りが一致したのです。
農場の経営事情については長くなるので割愛しますが(イメージでいうと、米農家が冬に酒蔵で酒を造るってのと似てるかな)
あと、農場労働者は給料の一部としてシードル手当がもらえる習慣があって、なんと1878年まで続いていました。
で、またいろいろあって人気が落ちるんだけど、19世紀後半には大規模に商品化されていき、パーシーバルマーは現在も世界一の規模を誇るシードルメーカーです。
一方、そのイギリスから独立したアメリカでは、イギリス以上にシードルが人々の暮らしに欠かせないもので国民的飲料と言っても過言ではありませんでした。
健康に良いモノって認識だったんですよね。
で、昔の日本酒と同じように「通貨」としても使われました。
しかーし!禁酒法により大きな打撃をうけて、しかも禁酒法が廃止されてもビールとは違いシードルは復活できなくて…という歴史をたどります。
しかししかし!
近年はアメリカやヨーロッパをはじめ、世界各地でシードル需要が高まりつつあります。
シードルもワインのぶどうと同じように、世界各地でりんごが栽培され、どんなりんごからも造ることができるので、その土地特有のシードルが生まれます。
土地や製造の違い、人々の趣向によって地域差が生まれます。
大雑把にざっくりいうと、
ノルマンディのペイドージュ地方では砂糖を加えてからボトルに詰めて蓋をしてシャンパンのようにまっすぐ立てて保存することにより発泡性のシードルを造っています。
スイスやドイツのシードルはデザート用の余剰りんごで造られることがおおく、白ワインに近い。
そして一番歴史の古いスペイン北部のシードルは発泡性で酸味の効いた辛口ですが、
現在のスペイン最大のシードルメーカー「エルガイテロ」のシードルは発泡性で甘口のモノが多いようです。
…と、シードルも細かくいろいろ語りだすとながーーーーくなりますので、ここではこれまで!
興味のある方は、いろいろ調べてみてくださいね。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
次回は休憩も兼ねて、私がこれまで飲んだ中で美味しかったシードル&りんごジュースを紹介したいと思います。